方法の方法の方法

読みたい本が何冊もあるのですが、いざ読もうとすると何か問題が起きて、なかなか読めないでいます。パソコンが壊れ、新しいパソコンを買ったのですがそれも不良品だったので修理に出して、などと先月はパソコンに振り回された一か月でした。

 

パソコンって、あくまでも仕事をする道具ですよね。

それがいつの間にか、「不具合の出ないパソコンにする」ということが目的になってしまっていました。そして、さぁ不具合も直った、仕事をしよう、と思った頃にはヘトヘトにつかれてしまっていて、数日間寝込んでしまいました。

 

しかし、その数日の間に気づいたこともありました。

僕は良い小説を書くにはどうしたら良いか、ということばかりを考えていて、実際に小説を書くことから遠ざかってしまっているということです。以前も同じことを書いているかもしれませんが、方法論ばかり考えていて、実践されていない、もっと言えば方法の方法の方法を考えていて、実際には一行も書き進められていなかった、ということです。

小説を書くようになって10年近いですが、今の僕が思うことは、必ずヒットする小説の書き方は無い、ということです。昔、何百万部も売ったベストセラー小説をいま読んでみると、全然面白くない、なんてことはよくあることです。きっと作者も、どうして売れたのか分からないというのが本音だと思います。

 

そういうことや、まあ説明すると長くなるので割愛したことも含めて、僕はどうすれば良い小説を書けるかとか、良い小説とは何かとか、そういうことを考えるのは止して、一行一行、小説を書き進めていくことをしようと思うに至りました。

そう思うと、霧が晴れたかのようにあたまの中がすっきりします。

また、ギターの練習も、本来の目的に沿ったものにしようと考えるようになり、肩の荷が降りた気がします。僕の場合、何か小説のヒントになったり、また気分転換にならないか、という理由で始めたので、これまでのように一日2時間も練習はしなくなりました。せいぜい40~50分くらいで止めることにしています。こうすれば読みたい本を読む時間と体力と気力も出てくるものと思います。