先生

人間世界で生きていくために必要になってくるのは、距離感だと思います。どの人と、どのくらいの距離を置いて付き合うか?これはおそらく後天的に備わるものでしょう。

しかし、

「人とは距離を置いて付き合いましょう」

と、学校ではそう教えてはくれません。むしろ、「仲間」とか「絆」などと逆のことを教えます。何故かは、僕は知りません。僕に訊かないでください。

 

人と距離を置くことの大切さ、というか、有効性に気づかされたのは、僕は割と最近です。これまでにも数えきれないほど、何でこの人はこういう事を言うのかな?とか、こういう態度をするのかな?と不快に思うことがあり、その都度、考えていましたが、結果として何も得るものは無かったことに気づかされました。

だったら、もう考えるのは止そう。

離れよう。

人生のもっと早い段階でそのことに気づいていたら、きっともっと違う展開になっていただろうな、と最近強く思います。

かと言って、常にものさしで測ったように人間関係を構築することも不可能だとも思います。一挙手一投足を、いつも頭で計算して生きていたら、おかしくなるでしょう。

 

では、どうすればいいのか?

 

それはきっと、その人の置かれている状況の数だけ、アプローチの方法があるのだと思います。その段階までいくと、一般論は、おそらく通用しなくなってきていると思います。即ち、僕のこの考えも、僕にしか通用しない、その可能性が高い、ということになります。

今の僕が、今の僕に、どういう提案をすればいいのか?

それは僕にしか分からないし、それでいい、ということです。

 

ただ、文章を書くということを長年してきていると、そこに何かしら「答え」を探そうとしてしまいますが、それは僕の中では大きな落とし穴だと、最近思うようになりました。もう、本当の事は書きません。以後、気を付けます。